心技体の衰え指摘も 休場の白鵬がまだ引退できない複雑事情
「白鵬も衰えがきたのかなぁと感じましたね。5月場所も初日に負け、今場所も初日から連敗。激しく動き回る相手に自分から飛び込めないし、負け方もあっけない。貴乃花は引退する前、休場が多かったですけど、白鵬は一度も休まず2ケタ勝利を続けてきた。緊張の糸がプツンと切れてしまったのかもしれない。過去には優勝した次の場所で引退した例もありますしね」
実際、白鵬は自身の衰えを痛感しているといわれる。ある親方がこう言うのだ。
「春場所(3月)でモンゴルの後輩、照ノ富士(23)に敗れたことに相当、ショックを受けたというんだな。まわしの取り合いに負けて寄り切られた。たまたまミスをしたというのではなく、完全な力負けだったからね。年を追うごとに相撲内容も悪くなっていて、自分の相撲が取れなくなってきたと漏らしたというんだ。だったら醜態をさらす前に潔く身を引くということだろう。それで年内いっぱい、11月の九州場所を最後に引退するという話が、まことしやかに我々親方連中の間を駆け巡ったんだよ」
■ネックとなる国籍問題