心技体の衰え指摘も 休場の白鵬がまだ引退できない複雑事情

公開日: 更新日:

 それでも「年内いっぱいで引退」という青写真は、すんなり実現しそうもない。それは白鵬がいまだモンゴル国籍だからだ。

 白鵬は引退後、協会内で年寄に就任、親方になりたいという希望をもっている。女房は日本人だし、子供も日本で育てている。すでに内弟子もいるそうだし、それが力士にとって引退後の自然な人生設計でもある。

 しかし、相撲協会の規則で、年寄は日本国籍を有する者に限ると定められ、北の湖理事長も規則を変えるつもりはないと公言している。つまり白鵬は日本国籍を取得しない限り、親方になりたくてもなれないのだ。前出の親方がこう言った。

「父親のジグジドゥ・ムンフバトはメキシコ五輪のレスリング重量級で銀メダルを獲得。モンゴル人初のメダリストで、モンゴル相撲の横綱でもある。つまり国民的英雄です。それだけに日本国籍の取得は、祖国を捨てるようで抵抗があるんだろう。モンゴル国籍のまま親方になる方法はないかと模索していて、改革派といわれる貴乃花親方と急接近しているというウワサもあった。けれども、北の湖理事長の次は八角親方が理事長のイスに座るのは既定路線だからね。協会の内規は当分、変わらないでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…