メジャー目標を明言 プロ志望届のオコエは今も“練習の虫”
「まずはプロ野球を……やはり日本で一番高いレベルなんで、そこでしっかり戦えれば、自分に力があればメジャーに挑戦したい気持ちはある」
言葉を選びながら慎重に話したのは、関東一のオコエ瑠偉(3年)だ。15日に行われた進路表明。「監督、家族と相談してプロ志望届を出しました」と話すも、最終目標は米球界であることは隠さなかった。
進路表明の際にメジャー挑戦を口にした高校生といえば、日本ハムの大谷くらいのもの。菊池(西武)は周囲の説得もあり、断念した経緯がある。口には出さないだけでメジャーに憧れる高校球児は多いが、その多くは漠然とした夢でしかない。
もちろん、高校から直接海を渡るのはリスクが高い。まずは日本球界で実績をつくってから――とオコエが考えたのかは定かではないにせよ、冒頭の発言は聞く人によっては「日本は腰掛けか」とも受け止められかねない。だからこそ、言葉を選んでしゃべる必要があった。そうしたリスクを冒してまで口にしたのは、オコエなりの覚悟があったからではないか。
夏の甲子園では準決勝に進出し、U18W杯日本代表のリードオフマンを務めたオコエだが、慢心も増長もない。