トレセンに「缶詰」宣言 ファイナル狙う錦織が張る合宿の中身
■すでにピリピリした雰囲気が
錦織は「(NTCでは)サーブを中心に練習したい」と多くを語らなかったが、周囲の関係者からNTCでの合宿の中身が明らかになった。
サーブの精度など技術的な課題の向上を図るのはもちろんだが、ウエートトレーニングなどむしろコート外での練習や調整に時間を割くとか。NTCに常駐するセラピストによるカウンセリングを受けてメンタル面の改善にも取り組むそうだ。
シーズン終盤に入って錦織の疲労がピークに達しているのは想像に難くない。アジアツアーでは短期間での連戦が続くだけに、コンディショニング維持にも抜かりはない。NTCの敷地内には医療設備が整った国立スポーツ科学センター(JISS)があり、そこでは最新技術を駆使して選手の体調を管理している。錦織は血液検査などを行い疲労度を測定、故障防止にも務めるという。
昨年のこの時期にNTC内の廊下等で錦織とすれ違った他競技の選手によれば「大事な大会前だからか、ピリピリした雰囲気を漂わせており近寄り難かった」という。