リオ五輪7人制ラグビー “外国人なし”の日本は惨敗に現実味
一方の日本は海外の強豪と比べてトップレベルの選手層が薄く、同じ選手が両方の代表に名を連ねているケースが大半だ。
今回のW杯メンバーのうち、11月のリオ五輪アジア地区予選(香港)の代表候補に4人が名を連ねている。米国戦でW杯に初出場、初トライをマークした藤田慶和(22=早稲田大)は五輪でもトライゲッターとして期待されるひとりだが、20日に都内で行われた取材では、「15人制とは(走る距離が)違うので7人制に特化してやりたい」と語った。日本代表のエディー・ジョーンズ監督も「日本には大型で俊足の選手がいないからセブンズ(7人制)では厳しい戦いを強いられるのではないか」と不安を口にしているという。
さらに「外国人補強」が認められているW杯とは異なり、五輪は、その国籍を有する選手しか代表入りできない。W杯のように“助っ人”には頼れないのだ。アジア各国と日本の力量差は歴然としているだけに出場権獲得はほぼ確実でも、五輪の舞台で世界を驚かすことは難しそうだ。