賭博関与はすべて投手…巨人は「貧打解消ドラフト」が台無し
■育成と教育の場である二軍で賭博が
巨人のドラフト参加資格も問われる。賭博3選手が今季の大部分を過ごした二軍は、育成と教育の場。そこに重大な問題があることが今回の一件でハッキリした。ドラフトで指名される選手もたまったものではないだろう。
21日の会見で久保社長は「辞退? 厳しい意見はあると思うが、ドラフト会議は有望な新人を獲得する唯一の手段。球団として参加させていただきたい」とタジタジだったが、弁護士で神奈川大名誉教授の佐藤司氏はこう言う。
「プロ野球の中でも特に巨人は社会的な影響力が大きい球団。最初に福田投手が発表された時、私は1人ではなく、複数の選手が関与していると思いました。この手の賭博問題は、仲間もやっているからと安易な気持ちで手を染めるものなのです。他球団を含めてしっかり調べるべき。ドラフト直前というタイミングでもあり、巨人から指名されるアマチュア選手が不安になっても不思議ではありません。球団の指導、教育の責任としては『厳罰』が要求されてしかるべきです」
ドラフトへの影響について久保社長は「球団を挙げて再発防止に向けた検討をしている。それを(アマチュア)選手に信じていただく」と弁明したものの、納得する巨人ファンがどれだけいるのか。