薬剤師の父が独白 鷹ドラ1高橋を支えた「クロレラ」 秘話
近年は大型ドラッグストアの影響で、個人薬局受難の時代。
しかし、康二さんは「ウチにはクロレラもありましたし、お客さんの健康相談もしている。それほど影響はありません」と、こう続ける。
「薬局は私の父が初代、私は2代目なんです。岐阜は昔から薬局が多い土地なので、独自の何かを考えたのでしょう。(父は)私が小学5年生の時にクロレラに目をつけ、まずは家族で試したんです。薬というのは、いわば対症療法。それよりも、土台となる体を普段から健康にしていくという路線を取った。健康相談もする薬局というのは、そうはありませんから。私も幼少期は牛乳アレルギーと小児ぜんそくだったんですが、今ではすっかり治りました」
康二さんは福岡の第一薬科大学を卒業後、名古屋の漢方専門会社に3年勤務。その後、専門学校で理学療法を学んだ。
「家内は専門学校の同級生なんです。といっても私が8歳上ですが……。理学の専門学校は高卒の現役生が多い。私のような中途は珍しいんです。本当は鍼灸の学校に行こうと思ってたんですけどね。薬局を経営しながら鍼もやる人は意外と多い。でも、当時はリハビリが注目されていたので理学療法を学びましたが……鍼灸と違って個人で開業できないんですよ。それでも医学生の解剖実習を見せてもらうなど、人体の知識が増えたことは仕事にもプラスになった」