プレミア12から漂うどうしようもない脇役感
「なにはなくとも大谷頼み」はしようがないかもしれん。
いずれにせよ、「真の世界一決定戦!」のわりには各紙とも脇役だった。
札幌ドーム初戦、テレビ朝日はさすがに試合終了まで中継した。心配性の古田敦也は「油断すると危ないですよ」と危機ばかりうるさく煽り、アナウンサーは熱気を煽ったが、球場の熱気は、
「たくさん暖房利かせてマス。大事な選手の体冷やしちゃ元も子もないシ!」
サムライジャパンにゃ手負いが多い。中軸の西武中村は手首を打撲、ヤクルト山田も右手指をケガ、みんな満身創痍を隠しておる。韓国打線に立ちはだかり、6回10奪三振の大谷翔平をベンチから見つめる監督小久保の目は、「ケガさせたらど~しよう?」。
大事な選手を預かる重責で三角に引きつった。
「どうかご無事でご帰還を。いいからね無理しなくて。ホント、キミは日本野球界の宝なんだから、ごめんちゃいね、打ち出の小づちみたいな使い方をしてるのは、ボクじゃないよ。しゅ・さ・い・しゃ……」