“金本2世”と評判のオリ1位吉田 父が語る「重量バット伝説」
「何を大それたことを言い出すのかと、内心、ヒヤヒヤしたのを覚えています。そんなことを言って大丈夫なのか、と思いましたが、その後、有言実行で日本代表に選ばれて4番を任されたのですから、リッパなものです。今から思えば、本人は高い目標を掲げてそれを実現させたのですから」(正宏さん)
その話を本人に聞くと、「そこまで深く考えていませんでしたし、自信もありませんでした(笑い)」とこう続ける。
「ただ、『そうなりたい』とは思っていました。それだけプロになりたいという気持ちが強かった。強い意気込みを伝えたかったのです。それくらいの意志がないと、プロに入っても簡単に終わってしまいますから」
負けん気の強さで、プロを代表する選手を目指す。
(あすはヤクルト1位・原樹理投手=東洋大)
▽よしだ・まさたか 1993年7月15日、福井県生まれ。6歳から野球を始め、足羽中では鯖江ボーイズに所属。敦賀気比では2度甲子園に出場。高校通算52本塁打。青学大では1年春から出場し、通算108安打。50メートルは6秒2、遠投100メートル。173センチ、80キロ。右投げ左打ち。