ドームで早くも強心臓スピーチ 巨人ドラ1桜井に漂う大物感
この新人、案外、やるかもしれない。
23日、巨人のファンフェスタで行われた新人15選手のお披露目。高橋由伸監督の引退セレモニーの直後という異様な雰囲気の中、ひときわ大きな声援を浴びてマイクを握ったドラフト1位の桜井俊貴(22=立命大)は、「感謝の気持ちを忘れずに全力でプレーします」と力強く宣言した。
全国的な知名度には欠けるものの、よくいる“野球だけ”ではない。兵庫の進学校・北須磨高の徳山監督は、「マジメ過ぎる性格。プロには野球一筋でやってきた人間が集まる。でも、桜井は真逆の珍しいタイプ。私の母校でもある立命に入った時も、(野球部には)やんちゃで我が強い子が多いから、周りに馴染めるかだけが不安だった」と心配した。
ところが、猛者揃いのチームで最速150キロのエースに成長。恩師の心配を杞憂に終わらせたものの、母の幸子さんはまだ気が気じゃない。
「大学で親元を離れる時も心配でしたが、プロに入って、しかも巨人で東京暮らしなんて。心配で心配で……」