評論家も改善提言 プロ野球「育成制度」のいびつな現状
評論家の駒田徳広氏は、「プロ野球界への道を開くためにも、育成選手をどんどん雇用してほしい。ただ、それにはプロ野球の組織のあり方を再考すべき」と、こう続ける。
「一部の球団しか育成選手を抱えられないのは、二軍選手の給料が高すぎるからでしょう。一軍経験者で年俸2000万円、3000万円をもらっている選手が二軍に結構います。そんな今の一軍、二軍の仕組みを改める。米国がメジャー、マイナーで組織を分け、契約も別にしているように、待遇の格差を明確にするのはどうか。メジャー契約選手の人数の枠を決め、極端な話、二軍に落ちたら、マイナー契約になり、上限は年俸1000万円としてもいい。そうすればソフトバンク、巨人以外の球団もさらに育成選手を雇えるのではないか」
育成制度開始から10年。改革の時期に来ているのは確かだ。