巨人・岡本が台湾Wリーグで大活躍 “先輩”大田は崖っぷち
「2年前のオフに当時主将だった阿部に『毎年、今年が勝負って言うけど、言う前に考えて欲しい。ロングティーでいくら飛ばしても試合で打たなきゃ意味がない。一人で考えてやれ』とグアム自主トレメンバーから外された。こんなショッキングな事態に陥っても、大田が大きく変わることはなかった。グラウンド外でも、毎年キャンプのたびに繁華街で目撃される。危機感がない証拠です」
東海大相模高の先輩でもあり、7年間もチャンスを与え続けた原前監督でさえ、最後はサジを投げかけた。今季の春先、「彼は1ストライク目から3ストライク目まで同じようなスイング」と首をひねり、全球ボール球を振って三振に倒れた際は「ストライクを打てるようにならないと」と怒り心頭。阿部が「考えろ」と叱咤激励したように、原前監督もまた、考えて打席に立っていないことを指摘したかったのだ。
秋季キャンプで指導した内田打撃コーチも「センターから右45度を狙おうと言ったシート打撃で、岡本は右方向へ強い打球を打った。でも大田は低めのボール球のチェンジアップを空振りした。練習の意図を理解していない証拠。高卒1年目の岡本とは立場が違うんだから」と、温厚な同コーチにしては珍しく語気を強めていた。その後、打撃改造に着手したものの、改造すべきはメンタルと取り組む姿勢。このままでは待望の「生え抜きの大砲」の座を後輩・岡本に奪われるだけでなく、来季が最後のシーズンになりかねないのだ。