U-23日本 “欧州コンビ”久保&南野だけが波に乗れない理由
「負けたらアウト」の大一番・五輪予選の準々決勝(22日午後10時30分キックオフ)で強豪イランと激突する手倉森ジャパン。チームに2人しかいない欧州組のFW久保裕也(22=スイス・ヤングボーイズ)、MF南野拓実(21=オーストリア・ザルツブルク)の攻撃系二枚看板に期待が集まるが、2人とも「いまひとつ波に乗り切れていない」(現地取材記者)ともっぱらだ。
「思惑が外れてしまったから」とマスコミ関係者がこう続ける。
「スイス、オーストリアは欧州サッカー界の3番手グループ。1シーズンで結果を残して欧州2番手グループのポルトガルやトルコに、もしくは一足飛びにドイツ、イングランド、スペイン、イタリア、フランスの欧州トップ5に引き抜かれるための“足掛かり”に過ぎない。15年1月にオーストリアに渡った南野は、五輪最終予選で目立った活躍を見せ、欧州メジャークラブのスカウトたちにアピールしたかったが、1次リーグ3試合すべてに出場して無得点。不完全燃焼で意気消沈している」
久保は2戦目・タイ戦で2ゴールを決めたとはいえ、残念ながら「レベルの低いアジアの戦いで何点取ってもプラス評価にはつながらない」(前出の関係者)という。