他球団も警戒 ヤクルト成瀬が“右曲がり”新球で復活気配
高津投手コーチは「成瀬は制球力と変化球のコンビネーションが大事になってくる。去年の失敗を成長材料にしている。本格派ではない抑え方の『引き出し』をつくろうというやる気、可能性に期待している」と言う。
あらためて成瀬に新球習得の意図を聞くと、こう言った。
「今までの自分の投球スタイルは『切れのある真っすぐでポップフライを上げる』というイメージだった。去年はそのスタイルでいきましたが、パとは違ってセは狭い球場が多く、ポップフライで打ち取るつもりが本塁打になってしまうケースもある。去年までの自分だったら取り組もうと思わなかったですけど、結果が出ず、うまくいかなかったこともあって、思い切って秋季キャンプという時間を使って取り組もうと思いました」
たしかに、成瀬は昨季、14試合で79回3分の1を投げて被本塁打が16本と非常に多かった。右打者にとって外に逃げ、左打者にとっては内に入ってくるボールを投げることで、打者のタイミングを外し、ゴロアウトや空振りを取る確率が高まるかもしれない。
今年は昨年の分まで働いてほしいものだ。