野茂アドバイザーでパドレス狙う「大物日本人右腕」W獲り
野茂のアドバイザー就任も「アジア戦略」の一環。昨年、ソフトバンクの松田宣浩(32)獲得に熱を入れたのも、そんな経緯があるからだ。パドレスは今回の野茂就任でさらなる大物もターゲットにしている。
「今年のドラフトの超目玉の田中正義投手(21=創価大)、それと日本ハムの大谷翔平(21)です」と、前出の代理人関係者がこう続ける。
「昨年暮れ、パドレスが創価大OBで近鉄の内野手として活躍した武藤孝司を駐日スカウトにしたのはズバリ、創価大の田中獲得を視野に入れているからです。野茂のアドバイザー就任によって田中のメジャー志向をくすぐり、さらに日本ハムの大谷獲得も虎視眈々と狙っています。日本ハムとパドレスは業務提携を結んでいて、今回のアリゾナキャンプも、昨年の金子誠のパドレスへのコーチ留学もその一環として実現した。野茂の長男が日本ハムの通訳をしているし、両球団のパイプは想像以上に太い」
プレラーGMはこの日、「彼(野茂)の知識や情熱は我々にとって大きな財産になる」とコメントした。野茂のアドバイザー就任で田中や大谷まで獲得できるとすれば、なるほど「大きな財産」に違いない。