初登板初勝利のドジャース前田 「6回84球」で交代の裏側
前田の基本年俸は300万ドル(約3億3000万円)。メジャー平均年俸の400万ドル(約4億4000万円)を下回っているものの、登板試合数、イニング数に応じた出来高が付く。試合数は15試合以降、5試合ごとに100万ドル(約1億1000万円)が加算され、投球回数は90イニング以降、10イニングごとに25万ドル(約2750万円)が上乗せされる。
その他、さまざまな出来高払いを合わせて最大で年間1300万ドル(約14億3000万円)ものボーナスを手にする計算とはいえ、チーム事情がそれを許さない。
入団時のメディカルチェックで肩、肘に異常が見つかったため、ドジャースは前田に無理はさせない方針だという。デビュー戦で6回、球数84で交代させたのも、故障リスクを軽減するためらしい。
投球回数は制限されそうなうえ、7月以降は故障で離脱している韓国人左腕の柳賢振らが復帰する見込み。シーズン終盤は先発を6人で回す構想もあり、登板試合数まで抑えられそうなのだ。
今季、それなりの勝ち星を挙げてもボーナスは制限される雲行きだ。