初登板初勝利のドジャース前田 「6回84球」で交代の裏側
昨季のドジャースのチーム総得点667はリーグ8位。野手の目立った補強のなかった今季も貧打が懸念されたが、ふたを開けてみれば、まるで違うチームのように打ちまくっている。開幕3試合を消化しただけとはいえ、ここまで111打数34安打でチーム打率3割6厘、総得点25ともリーグトップだ(6日終了時)。
野手は一塁A・ゴンザレス(33)らベテランが多く、拙守も指摘されながら守備もまずまず(チーム失策数1)。バックのもり立てが期待できる前田は今季、どれだけ勝ち星を伸ばせるか。
「打線との兼ね合いもあるが、6回を2~3失点に抑えれば15~16勝はできると思う。キャンプ、オープン戦からの調整を見る限り、余力を持って開幕を迎えただけに、田中やダルのように夏場の失速は考えにくい。シーズンを通じて働けるはずです」(前出の友成氏)
■年俸3億3000万円にプラスされる出来高
もっとも、ドジャースは充実した先発陣とは対照的にリリーフ投手が手薄。オープン戦でのリリーフ陣の防御率4.73はリーグ10位だった。「15~16勝」はリリーバーに足を引っ張られないことが大前提になる。