3試合18得点の“立役者” 猛虎上位打線に他球団タジタジ
「メンバーの総合力でいえば昨年と大差はないと思う。ただ、高山、横田は脚力もあるので打線に勢いをつける役割を果たし、ヘイグは選球眼が良く、狙い球を絞ってくる。しかも、この3人は新戦力でデータが少ないだけに、対策に多くの時間を割かなければならない。投手、捕手としても、手探りの攻めが続くため手を焼いているのが現状です。その後に福留、ゴメスと一発のある勝負強い打者が控えているので、神経を使いますね」
今カードの初戦は、初回に高山が安打を放ち、福留の適時打を呼んだ。この日の三回はヘイグが四球で出塁し、直後に福留が2ラン。四回は先頭の横田が右前打で出塁し、続くヘイグが連続安打。福留が四球を選び、ゴメスが適時打を放った。
■リーグトップの62得点
ある球団のスコアラーが言う。
「特に厄介なのは高山です。内角高めとボール球になる外角低めが攻めどころといえますが、この日は初回に多少甘めとはいえ内角高めのカットボールを安打した。前日の試合でも、菅野から3球連続で内角を攻められた後に、外角のワンシームに対応して安打を放った。対応力が高いので、割り切って厳しい攻めをしていかないといけないですね」
試合後、金本監督は「関東遠征の9試合で3敗しかしなかったのは凄く大きい」とニンマリだった。62得点はリーグトップ。「高山、横田、ヘイグ」の新戦力トリオが活躍し続ければ、虎の勢いはしばらく続きそうな気配だ。