求道者イチローに有罪確定の清原和博と“蜜月”の過去
■清原の引退試合に米国から駆け付けた
そもそも清原とイチローは水と油、犬猿の仲と見る向きもあった。「オレとは違うタイプ」と清原が言ったように、2人はプレースタイルも取り組む姿勢も何から何まで正反対。求道者のイチローと煩悩の塊みたいな清原が共鳴し合うわけがなく、オリックス時代からイチローは「野球選手は打つ、投げる、捕る、走るといった能力がずばぬけたレベルで揃ってないといけない」と公言し、「本塁打だけを狙えば、メジャーでも40本を打てる自信がある。でも、ボクは違う次元のプレーを求められている」と語ったこともあった。打つだけだった清原には、いちいち癇に障るような発言を繰り返してきた。
「それが、急接近したのですから、球界関係者の多くが首をひねったものです。会食以来、一緒に自主トレをやり、食事を重ね、08年の清原の引退試合にはメジャーのシーズン終了から3日後にもかかわらず、わざわざ米国から大阪に駆け付けた。06年の第1回WBCではキューバとの決勝戦を前に、イチローが『声を聞きたくなった』と清原に国際電話をかけるほどの仲になった。清原も『監督清原、選手イチローで同じユニホームを着たい』と言っていたものです。一時は本当に蜜月、という感じでした」(オリックス関係者)