さらに中澤氏は続ける。
「そもそも、今の大相撲は満員御礼が続いており、人気があるじゃないですか。無理に日本人横綱をつくる必要があるのか。それよりも大切なのは相撲内容の向上です。最近の大相撲はただ勝った負けたの繰り返し。『負けた力士もよく健闘した』というような、記憶に残る相撲が少ない。お客さんも力士の勝敗だけを見にきているわけではないことに、相撲協会も気付くべきです」
過去の横綱たちは多大なプレッシャーをはねのけ、最高位に上り詰めた。稀勢の里を優遇したところで、モンゴル勢に勝てないダメ横綱にしかならない。