敵はすでに白旗? ハム大谷が日本でモチベーション失う日
評論家の山崎裕之氏は「そうは言いますが……」と、こう続ける。
「今季は開幕しばらくは調子が良くなかったが、今は制球も改善されていますからね。160キロを超える直球に、フォークやスライダーといったキレの良い変化球も投げる投手です。そう簡単に打ち崩せませんよ。例えば、リズムを崩すためにセーフティーバントを仕掛けるという策はありますが、160キロのボールをうまくバントするのは困難です。ファウルで粘って球数を投げさせる? 結果だけならともかく、それを最初からやろうと思ってできる選手なんて何人もいない。昔なら巨人の篠塚や落合くらいです」
一方、打者大谷に対しては攻める余地があるという。
「どうも『大谷にぶつけてはいけない』という意識があるのか、内角攻めが少ない。これだけ凄い打者なのだから、抑えるためにも内角を投げないといけませんよ」(山崎氏)
■フェアな勝負ができない
こうなると懸念されるのが大谷の心境だ。同じ日ハムの先輩であるダルビッシュは、11年オフにポスティングでレンジャーズに移籍。渡米前、こう語っていた。