7月は圧巻の16本塁打 DeNA筒香に「ゴジラ超え」の現実味
圧巻の7月だった。
DeNAの筒香がこの7月、歴代2位タイの月間16本塁打を放った。7月最後の試合となった31日の広島戦は不発に終わったものの、適時打を放って存在感を見せた。7月は打率.429、16本塁打、31打点の大当たりで、ヤクルトの山田を抜いてホームランダービーのトップに躍り出た。月間MVPの選出も確実だ。
「ミスショットがほとんどない。今のところ、手の打ちようがない」と、ライバル球団の首脳陣のひとりが苦笑いしながらこう言った。
「もともと逆方向に強い打球が打てる打者だが、特に7月はこれまで以上に下半身がドッシリしてブレない。内角球も外角球もしっかりはじき返す。これまではどちらかといえば、速いボールを体の近めに投げると嫌がっていたのが少々の速さでは差し込まれない。スライダーなどの曲がり球に対しては4割以上の打率を残していると聞いているけど、変化球を意識して待たなくてもしっかり反応してくる。正直、打ち取るのはかなり難しい。筒香とヤクルトの山田の2人は、セの中ではずぬけているよ」
筒香は現在、99試合を終えて32本塁打。このペースでいくとシーズン46本塁打となるが、一皮むけた今季、01年の松井秀喜(巨人)以来となる日本人選手の50本塁打到達、さらには松井超えも決して夢ではない。