作新学院・今井はもう400球 夏の甲子園スカウトの“悲鳴”
■球児にソッポ向かれた人気球団
甲子園に出場したドラフト候補の球児数人に匿名を条件に希望球団を尋ねたところ、パ球団を希望する声が多かった。ある投手がこう言う。
「ソフトバンクなら武田さんとか、日本ハムの大谷さんとか、高校から直で入っても活躍されている方が多い。しっかり育ててくれる環境にあるんだろうなと思います。あとは投手でやる以上、指名打者制があることも魅力です。高校では投手も打席に入りますが、セだと打席に入ってバントをしたり、進塁打を打ったりする必要もある。自分の打撃はプロでは通用しないと思いますし(苦笑い)。やっぱり投球に専念したいですから」
人気球団の巨人、阪神はどうか。ある野手はこう言った。
「巨人は坂本さん、長野さんたちすごいメンバーが揃っているし、せっかくなら関東の球団で目立ちたいという気持ちはあります。阪神? 金本監督が名前を出して選手を批判したりして、かなり厳しいみたいですし、雰囲気もちょっと暗いですよね(苦笑い)。僕は厳しいながらも明るいムードの中でやらせてもらったんで、できればそういうチームがいいです」