作新学院エース 今井達也が同級生に明かした「食と指先」
「食について意識が高いところがあって、(健康飲料の)水素水を買いだめして普段から飲んでいます。外で飲み物を買うときも、ジュースじゃなくトマトジュースを選んだり。食事については、細身で普段からあまり量は食べないんですけど、体重を増やすために時間をかけてご飯を食べるなど、地道に努力していました」
指先の感覚も良いという。前出の篠崎が続ける。
「練習の合間にも、手を下に降ろした状態でボールを掴み、回転をかけて上げる練習を繰り返し、指先を鍛えていました。今年の春過ぎには、ボールが指にかかりすぎて、試合中に皮が裂けて血が出るほどでした。そうなると普通ならボールの質は落ちるはずなんですけど、今井はボールをかける指の位置をズラしても、スピンがかかったボールを投げ続けることができる。凄い投手です」
優勝の瞬間、ナインと歓喜した今井は、「奇跡と思うくらい信じられない。実感がない」と言った。多くの大学から誘われながら、プロ入りに気持ちが傾いているという。自慢の快速球でプロでも勝ち星を量産するか。