金本監督で虎Vは無理? “生え抜き中軸”大成まで最低2年
「オフは大型補強も検討しているというが、中軸を担える生え抜き野手を取り、育てないと……」
阪神OBがこう言った。6日の巨人戦は2-4で敗戦。今季、甲子園で8試合連続未勝利中という異常事態が続いている。前出のOBが続ける。
「若手、ベテランを含め、生え抜きの中軸を打つ野手がいないことも異常事態。『選手が育たない』といわれる巨人ですら、阿部、坂本、長野がいる。金本監督は、北條を遊撃に固定し、高山、原口にチャンスを与えてはいるけど、中軸を担うタイプではない。そんなチームは阪神くらいのもんだよ」
今季開幕時の生え抜き選手の通算本塁打を見てみると、1位が鳥谷の126本。その鳥谷も衰えは顕著。2位はガクッと落ちて上本の17本、3位は狩野の15本、4位が梅野の11本であとは2ケタにも届かない。今季、原口が10本、江越が7本(昨年まで5本)を放ち、江越が梅野を抜いて4位に浮上しているが、低レベルの争いである。
セの他球団には中軸を打てる生え抜きがいる。優勝目前の広島には丸(高卒9年目)、鈴木(高卒4年目)、3位DeNAは筒香(高卒7年目)、4位ヤクルトには山田(高卒6年目)がいて、最下位中日にも平田(高卒11年目)がいる。