過去16勝2敗の平幕が相手も…大関稀勢の里に“初日の壁”
11日に開幕する大相撲9月場所。綱とりが注目されている大関稀勢の里(30)は初日、平幕の隠岐の海と対戦する。
両者の対戦成績は稀勢の里の16勝2敗。普通に考えれば「カモ」なのだが、そこは“あの”稀勢の里だ。勝負事に絶対はない――なんて言うまでもなく、不安は残る。
ある相撲記者が言う。
「稀勢の里が平常心で相撲を取れば、怖い相手ではない。ただ、綱とりが3場所も続いているだけに、『これ以上は恥をさらせない』とガチガチになっていれば話は別です。隠岐の海は土俵際に強く、追い詰められてからの突き落としで何度も勝ちを拾っている。稀勢の里はここ数場所は慎重な攻めを見せているが、もともとは詰めの甘い力士ですからね。雑な相撲で攻め、最後はまさかの突き落とし……という展開も十分考えられます」
稀勢の里は昨年9月場所9日目、隠岐の海に突き落とされて2敗目を喫した。すると翌日も負け、優勝戦線から脱落。今場所も同じ結果になるようなら、綱とりは諦めた方がいい。