日ハム1位・堀瑞輝は身近な目標達成と父の助言が糧だった
■「伸びシロは田口以上」
広島新庄高野球部の迫田監督はこう言った。
「入学した時点で130キロくらいの球を投げていました。ただ、球が速いだけ。田口(3学年上で現巨人)は最初から牽制もフィールディングもできたけど、堀はどちらもダメ。できる子は最初からみなできるものですが、堀は違った。努力で克服した。ひとつ教えれば、あれこれ言わんでも、何が必要かを考え、自分で練習してものにした。アタマがいいんでしょうな。高校時代にあれほど伸びた子は珍しい。伸びシロは田口よりあるんじゃないでしょうか」
両親は一人っ子の息子に「瑞々しく輝いて欲しい」という願いを込めて「瑞輝」と名付けた。その名の通り、輝く日は意外と近いかもしれない。
▽ほり・みずき 1998年5月10日、広島県出身。小学校3年のとき軟式野球を始め、昭和中学では野球部に所属。広島新庄高校時代は2年時からエースとして2年連続夏の甲子園出場。3年時はベスト16。U─18アジア選手権ではリリーフで日本代表を優勝に導いた。左のサイドスロー。150キロの速球とキレのあるスライダーが武器。