全勝の稀勢の里 白鵬黒星で“早すぎる単独トップ”の不安
■支度部屋では泰然自若も
支度部屋では普段通り、泰然自若の稀勢の里。記者の質問に「感触? うーん、どうですかね。全勝で折り返し? 明日は明日」と、そっけないのも相変わらず。
白鵬が負けた一番が支度部屋のモニターで流れた時も、眉ひとつ動かさなかった。
一方の白鵬は予想外の展開に厳しい表情。「まあ、見ての通り。昨日までと違うところ? 違うところはない。こういうこともある」とだけ話すと、囲み取材を打ち切った。荒鷲との一番は明らかな油断だが、ここで反省し、翌日以降の相撲に生かせるのが白鵬の強みでもある。
フンドシを締め直すであろう白鵬に対し、そろそろ「初優勝」の3文字がメディアに躍りそうな稀勢の里。早すぎた単独トップ、なんてならなきゃいいが……。