母国開催のデ杯欠場…錦織圭今季に懸ける“27歳の焦り”
今年に懸ける思いが伝わってきた。
テニスの全豪オープン男子シングルスで初戦突破の錦織圭(27・第5シード)は16日の会見で、2月3日開幕(東京)の国別対抗戦デビスカップ(デ杯)1回戦(対フランス)の欠場について改めて説明。「(デ杯の後は)すぐに南米(13日~アルゼンチンOP、20日~リオOP)に行く。体のことも考えながら、デ杯は出ないことにしました。(デ杯で)ケガをしても意味がないので、今回は辞退させていただきました」と語った。
今の錦織にとってこの決断は当然ともいえる。昨年、世界ランクを5位まで押し上げた日本のエースは、シーズン目標とした「マスターズ1000優勝」はまたしてもかなわなかった。
■ビッグ4の初優勝は…
昨年12月で27歳になった錦織は、今季こそマスターズに勝ち、30歳までに1つでもグランドスラム(全豪、全仏、全英、全米)のタイトルを取りたい。実現すればアジアの男子選手としては初の快挙だが、それも昨年まで「ビッグ4」と呼ばれていたフェデラー(35)、ナダル(30)、ジョコビッチ(29)、マリー(29)の「初優勝」の記録を見ると、足踏み中と言わざるを得ない。