侍Jに暗雲 大谷は投手断念どころか出場辞退、最悪手術も
■菅野との「2本柱」構想は崩壊
昨年は1月9日、一昨年は1月8日にブルペンで投球練習を始めていたものの、今年の初ブルペンは1月20日。22日にブルペンで2度目の投球練習をして以降は、ブルペン入りすらしていない。調整のペースを上げるどころかブレーキをかけざるを得なかったのは、患部の不安が解消されなかったからに他ならない。おまけにアリゾナ入り後は、38.5度の発熱でダウンした。
投手としての出場が難しいうえ、右足首は野手としてプレーするうえでも重要な箇所。全力疾走できないようなら、代打すら難しい。
ともあれ、大谷の故障によって日本代表の小久保監督は、大幅な戦略見直しを強いられることになる。日本ハムのチーフトレーナーによれば、現在は回復しつつあるが、この先、痛みが引かないようなら手術の可能性もあるという。
小久保監督はかねて大谷と巨人・菅野を先発の「2本柱」と話していたが、その構想は崩壊した。打者としての出場もかなわないとなれば、さらなる痛手だ。昨秋の強化試合では、日本を代表する強打者たちが「飛ばない」WBC公認球に苦戦する中、大谷だけが規格外の飛距離を見せつけた。