リオOPまさかの初戦敗退 錦織圭「全仏V狙い」に暗雲

公開日: 更新日:

 錦織はクレーコートが得意だ。昨季まで85戦して61勝24敗の勝率7割1分8厘。赤土の試合を重ねて感覚を磨き、4大メジャーで唯一、クレーコートを使用する全仏オープン(5月28日開幕)に照準を合わせる青写真なのだ。そこまでに世界ランクがひとつでも上がって4位以内に入っていれば、準決勝まで世界ランク1位のアンディ・マリーら強豪との対戦は避けられるという計算もあるからだ。

 地面が硬いハードコートに比べて軟らかい赤土は、下半身に負担が少なくて済む。なによりトッププレーヤーが繰り出す高速サーブの威力が、軟らかいクレーで半減するのは大きい。世界のトップレベルの選手の中で、錦織が最も劣るのはサービス。サーブで主導権を奪われる確率がハードやグラス(芝)より低いのは大きな利点だ。

■格下相手に取りこぼしのダメージ

 クレーコートはしかし、必ずしもメリットばかりではない。球威が衰えないハードコートとは異なり、クレーコートは球足が伸びない。正確なフォームでしっかりと振り抜かないと、有効打が奪えないどころか、逆に相手にチャンスを与えてしまう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…