リオOPまさかの初戦敗退 錦織圭「全仏V狙い」に暗雲
必要以上に上体のパワーが求められ、ハードコートとは対照的に上半身、特に手首や肘にストレスがかかり、故障を招く選手は少なくない。これまで錦織は腰や左足付け根、臀部、左ふくらはぎなど相次ぐ下半身の故障に見舞われた。09年には右肘手術でシーズンの大半を棒に振った過去もあり、軸足をクレーに置く今季は下半身に加えて手首や肘の故障に悩まされる可能性もあるのだ。
自身に障害があるうえに、錦織を取り巻く環境も厳しい。
「今回、リオの500シリーズでポイントを稼げなければ、錦織は来月、ハードコートで行われる北米のマスターズ1000の2試合(パリバ・オープンとマイアミ・オープン)に出場予定。ここから昨年8月まで4戦全敗だったデルポトロ(28・アルゼンチン、世界ランク42位)をはじめとする強豪が続々、参戦してきます。世界ランクを上げるのは至難の業だし、全仏にはフェデラー(35・スイス、世界ランク9位)とナダル(30・スペイン、世界ランク6位)も照準を合わせている。ベテラン2人は先の全豪で決勝を戦い、4大メジャーだけを狙えばまだまだ頂点を狙えると自信をもった。特にナダルは全仏を9回制している赤土の王者ですからね」(テニス担当記者)