投打の不安を評論家指摘…侍Jは世界一を奪還できるのか
ただでさえ好投手が集まるWBCでは、簡単には点が入らない。1点勝負の接戦も少なくないだろう。しかも、前回の13年大会は、強化試合で阪神相手に0-1の完封負けを喫するなど貧打に苦しみ、苦戦が続いた。いくら練習試合といっても、負ければ焦りにつながるのは間違いない。
投手も同じ感覚ではないか。この日、木の花ドームで行われた投球練習。何人かの選手が、急仕上げでWBC仕様にしたマウンドに苦戦した。牧田(西武)は足を滑らせてバランスを崩すシーンも。武田(ソフトバンク)は、「ちょっと湿っていて硬くなかった」と話していた。練習後、侍側の要望で、あらためてWBC用に作られたマウンドに赤土が入れられた。巨人の一軍が12日まで同施設で練習していたこともあり、直前までWBC仕様にできなかったことも影響している。
投手陣が心配しているのは、重くて滑るWBC球の操り方と、日本とは違う硬いマウンドへの対応だ。昨年のオランダ、メキシコとの強化試合で投手陣が打ち込まれたのは、準備期間がなく、硬いマウンドに対応できなかったことが大きい。
とはいえ、短い合宿でできることは限られている。この日のブルペン投球は、練習時間の問題などもあり、60球程度に制限されていたという話もある。評論家の高橋善正氏がこう言う。