合宿で実戦練習ゼロ 侍Jは小久保監督をどう“操縦するべき
前日の試合後には不振に悩む中田について「あと10日くらいで上げてくれるでしょ。彼が打たないと始まらない」と話せば、課題について尋ねられると「課題というより、個々の選手の状態を限られた時間の中で上げていくしかない」と言った。
■「点を取れない時の対処を」
とはいえ、小久保監督が合宿で選手にやらせたことといえば、シートノック、投内連係、軽めのフリー打撃練習程度。この日、稲葉打撃コーチの発案で短距離ダッシュを取り入れたが、シート打撃や紅白戦などの実戦形式の練習はゼロだった。
権藤投手コーチがブルペンの投球練習の途中で新球に交換したり、稲葉打撃コーチが特打の際にフリー打撃より2~3メートル打者寄りの位置から速い球を打たせたくらい。青木(アストロズ)のアドバイスで、速いモーションで動く速球を投げるメジャー投手に対応するための練習だという。
打線について「これから上がってきますよ」と話していた小久保監督は、この日の総括会見で「ケガ人が出なかったのがよかった」と話し、合宿が4日間と短かったことや実戦が計5試合と少ないことについては「足りているかは結果でしかわからない。連係の確認とかは初めて会う選手ではないから、その時間は必要ないと判断した。(実戦の試合数は)選手、経験者から話を聞いた上での判断」と語った。