元Jリーガー千代反田充さん ビールの営業マンに大転身
2014年末に現役を引退。15年は名古屋グランパスでスクールコーチを務めた。
「想像していた以上に引退のショックが大きく、1週間くらい寝られない、食べられないほど不安になりました。そんなとき、名古屋グランパスから何度も誘っていただき、コーチに挑戦してみることにしたんです。でも、他人さまの子供に教えるのは荷が重すぎました。ダラダラやるのも失礼なので、15年末でコーチを辞めさせていただき、就職活動を始めたんです。35歳でエントリーシートを書き、ウェブテストを受けるのは大変でした」
無事にアサヒビールに入社してからも戸惑うことは多いそうだ。
「そもそも、サッカーをやっていた時とは生活のリズムが違います。パソコンは使い慣れないし、文書を作るのも四苦八苦。朝8時に出社し、お客さまから求められた情報の収集、新規店に置いていただくビールサーバーの手配などの内勤をして、午後からは電車やバスを乗り継いで外回りをしています。でも、大したことができないまま、こんなにも早く一日が終わるのか、と思うことも。上司や周りの方がいつも気にかけて指導してくれるのでありがたいです」