改めて考えた…WBCは何のため、なぜこの時期に行うのか?

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「例えば連覇した第2回大会の収支は、優勝賞金の2億6000万円が加算されてようやくトントン。ベスト4に終わった第3回大会は、数千万円の赤字だったと聞きました。代表の運営、練習試合や移動に要するコストはかなり大きい」とは球界関係者だ。

 それでも第1回大会のキューバとの決勝戦の視聴率は43.4%。各球団のトップクラスの選手が参加、大会期間中は猫も杓子も日の丸を振って大騒ぎの日本に対し、一流どころの投手がほとんど出場を見送る米国はWBCの視聴率が1%にも満たない。準決勝以降の会場とシステムを提供して日本を心地よく遊ばせる代わりに、テラ銭はガッポリ頂きますよというのが米国のスタンスなのだ。

「米国内でWBCは今回を最後にしようという動きがあったのは、メジャーリーガーを抱える各球団の負担が大きいからです。ケガに備えて選手にかける保険はバカにならないし、保険で年俸の一部は賄えても戦力面のダメージは計り知れませんからね。それでも次回以降、WBCを存続することになったのは、マイナス面を差し引いても得るものが大きいということでしょう」(鈴村氏)

 かくして日本は今後も米国を喜ばせ続けることになる――。

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