ライバル続々消え…稀勢の里“新横綱で優勝”でも価値半減
運がいいのか、悪いのか……。
大関・豪栄道が17日、右足関節外側靱帯損傷の加療のため休場した。豪栄道は先場所も右足首痛で途中休場。その影響のためか、今場所は2日目から4連敗していた。横綱・白鵬も4日目の相撲で痛めていた右足裏の症状が悪化し、休場している。日馬富士、鶴竜は早くも2敗。17年ぶりの4横綱となり、横綱陣の熱い優勝争いを期待したファンはガッカリだが、これで楽になったのが稀勢の里だ。この日は宝富士を危なげなく寄り切り6連勝となった。
この状況は1月場所とそっくりだ。稀勢の里が14勝1敗で優勝した先場所は、日馬富士、鶴竜、豪栄道が途中休場。白鵬は9日目までに2敗し、終盤は上位陣の重圧を受けずに土俵に上がれた。
稀勢の里は昨年の11月場所が12勝3敗。優勝した鶴竜に2敗の差をつけられていたことから、「2場所連続優勝かそれに準ずる成績」に満たないケースでの横綱昇進だった。しかも、「横綱2人に大関1人が休場では優勝の価値は半分以下」との声もあった。
現在の年6場所になって以降、優勝した新横綱は3人しかいない。稀勢の里が4人目となっても、こちらの価値だって半分以下である。