守備やリリーフに不安多く ヤンキース田中“敵は内にあり”
ヤンキース・田中将大(28)が22日(日本時間23日)のフィリーズ戦に登板。5回3分の1を3安打無失点、3三振2四死球だった。
これでオープン戦5試合(計18回3分の2)を6安打、無失点。3年連続開幕投手を務める4月2日のレイズ戦(セントピーターズバーグ)に向けて上々の仕上がり。首脳陣からは「いつ開幕しても不安はない」と太鼓判を押されている。現時点では爆弾を抱える右肘の不安もないが、だからといって順調に勝ち星を伸ばせるとは限らない。守備や田中の後を投げるであろうリリーフが万全とは言い難いからだ。
オランダ代表としてWBCに出場した正遊撃手のグレゴリウス(27)は18日のダイヤモンドバックスとの練習試合で右肩を負傷。全治6週間の重傷で、開幕は絶望的になった。昨季はキャリアハイの20本塁打をマークした攻守の要を開幕から欠くのはチームにも田中にも痛手である。
中継ぎエースでドミニカ共和国代表だったベタンセス(29)はWBCで5戦連続無失点と好投したが、レギュラーシーズンで期待通りに働く保証はない。2月の年俸調停でレビン球団社長から罵倒され「投げたくない時は投げない」と、へそを曲げている。
今季の田中は投打の主力に足を引っ張られかねない。