野球留学生ゼロ 前橋育英・荒井監督が語るユニーク育成法

公開日: 更新日:

――他に指導で心掛けていることは?

「下手な子をバカにする風潮だけはつくらないようにしています。私は技術が拙い子ほど、徹底的に教えます。ベンチ入りが無理だという子でもです。それでレギュラーにかける時間が減ったとしても、決して無駄ではありません。後は自分で考える癖をつけることです。練習を『やれ』でやっても、翌日は同じように『やれ』と言わないとやらないでしょう。でも、本人が『やる』と決めてやるならば、言われなくてもやります。基本、野球が好きでやっている子たちです。それをもっと野球好きにさせたいんです」

――その成果が13年の全国制覇だと。

「だからといって調子に乗ってはいけません。実は前の監督の時は県外選手もいたんです。まあ、でもいろいろと問題があったりと……。そこで当時の顧問の先生が『21世紀枠に選ばれるようなチームをつくろう』と提唱したのが始まりなんです。昔、高校野球の監督になると母親に話した時、『あんたは(口下手で)しゃべれないからやめなさい』と言われた(苦笑い)。それが前橋育英に来て18年。私は運がいいなあ、と思っています(笑い)」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…