野球留学生ゼロ 前橋育英・荒井監督が語るユニーク育成法

公開日: 更新日:

 26日に出場する前橋育英(群馬)は、ベンチ入りメンバー18人すべてが県内出身。野球留学生に頼ることなく、13年の夏は全国制覇を達成している。社会人野球でプレー経験のある荒井直樹監督(52)に話を聞いた。

――他県からの野球留学生がいませんけど、育成に力を入れているのですか。

「県内限定ですが、ある程度はスカウティングはしますよ。ただ、何と言うのか……。いい選手を集めて、勝って……では、面白くないなあ、と。よく高校野球の、私学の監督らしくないとは言われます(笑い)。でも、ギャンギャン言って選手をロボットにして勝つのはどうか、とは思っています。私は『一から十までオレに従えばいい』という、カリスマ指導者にはなりたくないんです」

――スカウティングは結構行っているのですか。

「行きますよ。でも、重視するのは性格。練習や試合での振る舞いを見ます。野球だけうまいという子は取りません」

――どんな指導をしているのですか。


「私が考えているのは、子供たちに将来、『この人と一緒に仕事をしたい』と思われる人間になってほしいということです。私自身、これまでいろいろな人に支えられてきた。特に私の野球の師匠の言葉は今も指導の根本になっています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…