侍J野手陣オープン戦で大暴れ WBC帰国で“水を得た魚”に
何しろ野手勢はWBCで、日本の統一球より重くて飛びづらいといわれる試合球と、外国人投手のベース上で鋭く変化する速球と対峙してきた。事前に対策は立てていたものの、実際に打席に立つと想像以上に揺れ動くツーシームなどに多くの打者が戸惑った。米国戦で筒香(DeNA)が対戦したニシェク(フィリーズ)のように、とんでもない変則投手もいて、「あんな投手がいきなり出てきたら、タイミングが取れるはずがない」と頭を抱える選手もいた。
代表の小久保監督が終戦後、「動くボールの対応といわれるが、(普段は)フォーシーム主体のリーグでやっているのだから、どこで訓練するんだということになる」と言及し、青木(アストロズ)も「『野球』と『ベースボール』の違いがある」と言っていた。日本なら奇麗な球筋の直球が主流で、狭い球場でなおかつボールも飛びやすい。野手に関して言えば、WBCで揉まれた経験が生きるかもしれない。
13年大会に出場した野手は、打率.305、28本塁打、73打点をマークした中田をはじめ、好成績を挙げた選手が多かった。ちなみに、オランダ代表だったバレンティン(ヤクルト)もプロ野球史上最多の60本塁打を放った。世界一を逃した悔しさもバネに、今回もWBC組が大暴れするか。