人気、実力とも女子と大差 男子バレーに巣食う派閥の論理

公開日: 更新日:

 さる27日にバレーボール「ワールドグランドチャンピオンズカップ=WGC」(9月)の組み合わせが決まった。手腕が試される全日本新監督の女子・中田久美(51)、男子・中垣内祐一(49)は5月から始動予定だという。

 中垣内監督は現役時代、新日鉄(現・堺ブレイザーズ)のエースとして活躍。92年にはバルセロナ五輪に出場し、空前の「ガイチ」ブームをつくった。しかし、全日本コーチ時代の12年に週刊誌で不倫を報じられ、3年間、新日鉄住金の営業マンとして“謹慎”。昨年10月、堺の部長就任からわずか半年で代表監督に就いた直後、人身事故を起こしてけん責処分となった。ミソをつけてばかりで「全日本監督にはふさわしくない」との声もある中、強化本部は中垣内監督の続投を決定。コンプライアンスの観点で問題視されながら強行突破した背景には、「派閥の論理」が見え隠れする。

 男子を率いて北京五輪で16年ぶりの五輪出場を決めた植田辰哉、アテネと北京で女子監督を務めた柳本晶一、その後任で8年間指揮を執った真鍋政義氏はみな新日鉄出身。バレー界では大きな力を持つ一大派閥だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…