次戦はジョコと 錦織はランク再浮上へ依然踏ん張りどころ
陣営はほっとしているのではないか。
錦織圭(27)は3月のマイアミ・オープン(OP)で右手首を痛めて約1カ月半ぶりにツアーに復帰。マドリード・オープン3回戦の相手は、驚異的な粘りが身上のD・フェレール(35=世界ランク30位)だ。錦織は2014年の今大会の準決勝で対戦し、2時間56分の激闘で勝ったものの体のダメージは大きく、決勝ではクレーの王者・ナダルから第1セットを奪うも腰痛で途中棄権した。
当時は世界5位で錦織(同12位)を苦しめたフェレールもすでに35歳。この日は錦織のフォアで左右に振られ体力を消耗。ほとんど主導権を奪えず1時間25分でストレート負けした。
「出だしから攻めていかないといけない相手と分かっていた。フォアで攻めて主導権を握ることができた。体の調子に気をつけて次の試合も頑張る」
こう語った錦織は、これで5年連続のベスト8入りを決めた。前日の2回戦は同40位のシュワルツマン相手に第1セットを落とし、右手首を気にするそぶりも見せていたが、フェレール戦を見る限り、右手首の状態は悪くはない。