3回戦はデルポトロ 錦織圭マスターズ初Vへ険しい道のり
前週のマドリード・オープン準々決勝を右手首の負傷で棄権した錦織圭(27=世界ランキング9位)。ジョコビッチ(29=同2位)戦を避け、手首を休ませて臨んだ今大会の初戦(2回戦)は、マドリードOP3回戦で破ったフェレール(35=同30位)が相手。中5日でぶつかったベテランをここでもストレートで下した。
この日の錦織は手首を気にしているそぶりはまったく見せず、試合後は「問題ない。大丈夫」と語った。
錦織の3回戦の相手は、09年全米覇者で元世界4位のデルポトロ(28=同34位)。ロンドン五輪銅、リオ五輪銀の長身(198センチ)プレーヤーは、高速サーブと強力なフォアが武器。錦織はこれまで1勝4敗で、かなりの強敵だ。
デルポトロにも勝てば、準々決勝(19日)の相手は、順当ならジョコビッチだ。
錦織はジョコには過去2勝11敗。力の差は歴然だ。この大会も、昨年は準決勝、15年も準々決勝で屈している。だが、昨年終盤に世界1位の座をマリーに奪われたジョコは、今季はまだ本調子とはいえず、錦織が全力でぶつかることができればつけ入る隙はあるかもしれない。
何しろ昨年は負けはしたものの、3時間を超える激闘で第3セットのタイブレーク5-7という大接戦で観衆を沸かせた。ジョコを倒さない限り、4大大会に次ぐ格付けのマスターズの頂点もない。