ケガで満身創痍も…稀勢の里が休場できないもう1つの理由

公開日: 更新日:

高安は昇進まであと5勝

 高安は、白鵬日馬富士と並んで初日から5連勝。この日も遠藤を寄せ付けなかった。先場所、先々場所は計23勝。大関昇進の基準は「3場所で33勝以上」なので、あと5勝すれば念願の昇進がかなう。さらにこのまま突っ走れば、賜杯も夢ではない。

 稀勢の里は普段、他の力士の取組を気にすることはないが、今場所の高安戦だけは別。険しい顔で一挙一動をも見落とすまいと、支度部屋でモニターを食い入るように見ている。

「稀勢の里は横綱昇進後から、『自分が高安を大関に引っ張り上げる』と話している。常に自分の稽古相手を務めてくれた高安には、それだけ感謝の気持ちが強い。そんな弟弟子の初優勝がかかっているとあれば、負け越しが濃厚にならない限り休場しないでしょう。自身の優勝を諦めたわけではないだろうが、『それが無理なら、せめて高安の露払いを』という気持ちを持っている」(部屋関係者)

 同じ横綱である白鵬や日馬富士と当たるのは場所後半。それまで勝ち星先行でいければいいのだが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に