土下座の父見て脱走癖改心 新大関・高安の知られざる素顔

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 小学校4年時にリトルリーグで野球を始め、土浦第一中学校でも野球部に所属。当時、野球部顧問だった大山義夫教諭(現かすみがうら市立霞ケ浦北小学校勤務)はこう話す。

「ポジションはいろいろと経験して、最終的には一塁に落ち着きました。中3の最後の大会は代打でベンチ要員。あの体格ですから、飛距離はありましたね。下半身が柔軟なので、体格の割に捕球技術はメキメキとうまくなっていった。相撲部屋に入ると初めて聞いた時? 彼と相撲が結びつかなかったので、驚きました」

 大山教諭がこう話すのも無理はない。当時、高安は「角界」という言葉すら知らなかったのだ。

 中学3年時に担任だった浅倉慈男教諭(現つくば市立筑波西中学校勤務)は「私も角界入りを勧めた一人なんですが……」と、続ける。

「高安くんの進路がまだ決まっていなかった時です。個人面談などではなく、他の生徒もいる廊下でふと、『(進路は)角界ってのもあるよ』と、彼に言ったんです。すると『カッカイって何ですか?』と。その後、家に帰って親御さんと話したんでしょう。鳴戸部屋の下見もして、週明けにはもう入門が決まっていたんです」

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