土下座の父見て脱走癖改心 新大関・高安の知られざる素顔
31日、相撲協会の臨時理事会と番付編成会議を経て、正式に誕生した大関高安(27)は、この日の伝達式で「謹んでお受け致します。大関の名に恥じぬよう、正々堂々精進します」と口上を述べた。直後に行われた会見では「自分の気持ちを言えたと思う。堂々とするということは一番好きな言葉。どんな状況でも正々堂々と戦いたい」と話した新大関の素顔とは……。
■一塁手の長距離砲
1990年2月、茨城県土浦市生まれ。父・栄二さん(66)、フィリピン人の母・ビビリタさん(54)との間に生まれた次男坊で、本名は高安晃という。
中卒で入門した時はすでに180センチ、100キロの巨体を誇り、現在は186センチ、177キロ。先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱隆の里)は一目見た瞬間、「この子は伸びるぞ」と素質に惚れ込んだほどだ。
小学生時代からの愛称は「マルちゃん」。由来は「体が丸っこかったから」「巨人にいた助っ人のドミンゴ・マルティネスに似てるから」と諸説ある。
兄弟子の横綱稀勢の里(30)と同じ、茨城県南部出身。少年時代に打ち込んだのが野球という点でも共通している。