交流戦10位の惨敗…巨人3位狙いへ暗雲垂れ込める“故障禍”
18日のロッテとの交流戦最終戦。巨人は亀井の劇的な逆転サヨナラ弾で延長十二回の試合にケリをつけた。直前のマギーが3度敬遠され、それまでの2度は凡退。まさに3度目の正直となった。号泣しながらホームインしたヒーローを抱きかかえた高橋由伸監督(42)は「チームと自分で自分を救った一打だった」と賛辞を贈った。
が、阿部慎之助(38)については表情を曇らせた。六回の第3打席で、顔面付近の直球に体をのけぞらせて後ろに転倒した際、体重がかかった右膝を負傷。そのまま途中交代となった。
2打席連続アーチを放ち、通算383号で球団歴代単独3位に浮上した直後のアクシデント。高橋監督は試合後、「まだ聞いていないので何とも言えない」と、こちらは心配顔である。
■心配される主力の故障離脱
巨人は最後の2カードを5勝1敗で乗り切ったとはいえ、交流戦は13連敗中の9連敗を含む6勝12敗で10位と惨敗。交流戦前まで5.5ゲームだった首位広島との差が、11.5ゲームに広がった。