“田畑007”が復帰 巨人は「データ野球」回帰で広島攻略へ
「鹿取さん的には、キモは田畑投手コーチの情報戦略室への転出でしょう」
チーム関係者がこう言った。13日に発表された巨人コーチの配置転換人事。斎藤二軍監督の一軍投手コーチ復帰が“目玉”だが、それ以上にナインの間で注目されているのはこっちの方だ。チーム関係者が続ける。
「スコアラーに復帰する田畑コーチは、広島専従を言い渡されている。広島との今季の対戦成績は3勝11敗と一方的。Bクラスに沈む最大の原因となっている。田畑コーチは02年に巨人で引退後、長くスコアラーを務めていた。現役時代はヤクルトの野村再生工場で復活を果たし、野村監督のID野球の薫陶を受けただけに、情報収集と分析力に定評があった。田畑コーチのスコアラー復帰を決めた鹿取GMは、知る人ぞ知るデータオタク。20年前からパソコンを駆使してデータ収集や動作解析をやり、コーチ時代に巨人のミーティングに初めてパソコンを持ち込んだことでも知られる。ビデオやデジカメで選手のフォームを記録し、自宅で編集までして指導に役立てたほどだからね」
今回のコーチの配置転換、鹿取GMとしては、「田畑スコアラー」が一番の狙いだったというわけだ。