Aクラス確定も…楽天・梨田監督は2位が続投の最低ライン
CS進出くらいで喜んでいたら、このチームの指揮官は務まらない。
2位西武と激しい順位争いを繰り広げている3位楽天。24日にAクラスは確定したものの、尻に火がついているのが梨田監督だろう。
今季は3年契約の2年目。Aクラス入りなら来季も安泰と言いたいところだが、9月上旬に三木谷オーナーが「監督の去就? 日本シリーズに出場できるチャンスがある以上、そういう議論をするのは早い」と話したのだ。
ただでさえ、楽天はカネにシビアな球団。今季は西武からFA宣言した岸を、4年総額16億円で獲得。7月には巨人のクルーズを金銭トレードで補強するなど、ふんだんにカネを使った。それだけやった費用対効果が単なるAクラスでは、あの三木谷オーナーが満足するとは思えない。
ある球団関係者は「3位でも下克上で日本一となれば話は別だが……」と、こう話す。
「現実的な続投の最低ラインは、地元でCSファーストステージを開催できる2位でしょう。CSはほぼ満員が見込めるので、チケット代だけで約1億円。放映権料が5000万円前後として、グッズ代や飲食店の売り上げも加味すれば、1試合2億円程度の収入が見込める。3試合フルに戦えば6億円。V逸でガックリしているオーナーも、『これならまあ……』と矛を収めるかもしれない」
2位西武とは2.5ゲーム差だが、楽天の残り試合数は西武のそれより6試合多い。試合数が多いということはチャンスがある一方、自滅というデメリットも含む。
梨田監督は最後の一戦まで気が抜けない。